大腸がん検査における便潜血検査

大腸がん検査における便潜血検査の感度と特異度は以下のとおりです。
• 感度(病気の人を正しく陽性と判定する割合)は、報告により幅がありますが概ね30%〜90%の範囲で、一般的には約60%〜86%程度とされます。特に免疫法では感度が比較的高く、大腸がんがある人の60%から90%が陽性と判定されます。ただし感度は100%ではないため、病気があっても見逃される(偽陰性)の可能性があります。
• 特異度(病気でない人を正しく陰性と判定する割合)は約90%から97%で、比較的高い精度です。ただし特異度が完全でないため、健康な人でも一定割合で偽陽性となることがあります。
具体例として、
• 感度は50%〜60%(一般的な便潜血検査)、または60%〜90%(免疫法)、
• 特異度は90%〜97%程度、
と報告されており、複数日分の便を検査する方法(2日法、3日法)では感度が少し上がる傾向があります。
便潜血検査は大腸がんの初期スクリーニングに有用ですが、陰性でも必ずしもがんがないとは言い切れず、陽性の場合は大腸カメラなどの精密検査が推奨されます。
以上のことから、便潜血検査は感度が概ね60〜90%、特異度が約90〜97%程度の検査と理解されます。これにより大腸がんの早期発見に役立てられています。

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